土地価格しらべ
メニュー

土地価格を読み解く

公示地価と基準地価の違い
どちらを参考にする?

簡単にいうと

地域の土地価格を知るなら、近くの条件が似た土地の公示地価(こうじちか)・基準地価(きじゅんちか)を参考にします。どちらか一方が、いつでも正しい・高いという関係ではありません。

違いは、主に「調べた日」と「調べた土地」。公示地価は1月1日、基準地価は7月1日の価格です。売却額を考えるなら、周辺の実際の取引価格も確認しましょう。

要は、公示地価・基準地価は地域の価格を比べるための基準です。自分の土地がその金額で売れる、という意味ではありません。

公示地価と基準地価の違いを比較

両方とも、売主や買主が特別に売り急ぐ・買い急ぐ事情を想定しない価格です。調査する主体や日付は違いますが、土地取引の目安になるという役割は共通しています。

住宅地・商業地などの宅地についての比較
比べる項目公示地価(こうじちか)基準地価(きじゅんちか)
調べた日毎年1月1日毎年7月1日
調査の主体国土交通省の土地鑑定委員会都道府県
調べる土地標準地(ひょうじゅんち)
地域の価格を比べる基準として選んだ土地
基準地(きじゅんち)
地域の価格を比べる基準として選んだ土地
価格の単位1㎡あたりの円1㎡あたりの円
役立つ場面近隣の土地価格の水準や、同じ地点の価格の変化を確認する
分からないこと所有する土地の売却額・実際の成約額・納める税額

制度:国土交通省「地価公示・都道府県地価調査」。価格の考え方・単位:公示価格等を利用する際の注意事項。基準地価の林地は10アールあたりの表示です。

7月の価格なら、いつでも基準地価を選べばいい?

日付だけで選ばず、場所と土地の条件も比べます。同じ年なら基準地価は半年後の評価ですが、遠くの商業地より近くの住宅地のほうが、自分の住宅用地に参考になる場合があります。両方に条件の近い地点があれば、双方を見て地域の価格帯をつかみましょう。

実データ:同じ東京都でも、価格が違う

当サイトが掲載している2026年・東京都の住宅地を比較します。数値は、価格を低い順に並べたときの中央の値である中央値(ちゅうおうち)です。平均値や、同じ土地の価格ではありません。

当サイト収録地点の集計/東京都・住宅地・2026年
指標・評価日中央値地点数
公示地価2026年1月1日40.7万円/㎡1,663地点
基準地価2026年7月1日36.8万円/㎡776地点

この差を「東京都の土地が半年で値下がりした」とは読めません。公示地価と基準地価では、調べた土地の数や場所が異なるからです。高い地域の地点が多い集計と、低い地域の地点が多い集計では、相場が変わらなくても中央の値は変わります。

価格の変化を見るなら、同じ土地を比べる。

  • 年ごとの変化:同じ指標の継続地点(けいぞくちてん)を前年と比べる。
  • 半年ごとの変化:両方の調査で同じ土地を調べた「共通地点」を確認する。
  • 地域の集計値の比較:住宅地・商業地、地点数、集計方法をそろえて読む。

データ出典:国土交通省「国土数値情報」の公示地価・基準地価を当サイトで集計・加工(CC BY 4.0)。小数第1位に丸めています。出典・計算方法

東京都の地点と地価データを見る

一物五価とは?同じ土地を、違う目的で見ること

一物五価(いちぶつごか)は、土地の価格を「売買」「地域の基準」「税の評価」という目的で整理する考え方です。数字が違うのは、何のために価格を出すかが違うためです。同じ土地に5つの価格が必ず公開されているわけではありません。

売買の価格

実勢価格(じっせいかかく)

実際の取引で決まる価格

地域の価格の基準

公示地価(こうじちか)
基準地価(きじゅんちか)

代表的な土地の価格

税のための評価

相続税の土地評価
固定資産税評価額(こていしさんぜいひょうかがく)

税の計算に使う評価

実勢価格(じっせいかかく)は、実際の売買で決まる価格です。広告の売出価格は売主の希望額なので、成約した価格と区別します。公示地価・基準地価は取引の参考になる基準、税の評価は税の計算のためのものです。

知りたいことから価格を選ぶ
価格の見方何に使う?/どこで確認?
実勢価格(じっせいかかく)実際の売買の相場を知る
国土交通省の取引価格情報
公示地価(こうじちか)1月1日時点の地域の価格を知る
当サイトの地域ページ・国土交通省の公式資料
基準地価(きじゅんちか)7月1日時点の地域の価格を知る
当サイトの地域ページ・国土交通省の公式資料
相続税の土地評価相続税・贈与税の計算に使う
国税庁の路線価図・評価倍率表
固定資産税評価額(こていしさんぜいひょうかがく)固定資産税などの計算の基にする
課税明細書・評価証明書など

相続税の土地評価では、路線価(ろせんか)がある地域は土地の形状などを考慮して計算します。ない地域では、固定資産税評価額(こていしさんぜいひょうかがく)に評価倍率(ひょうかばいりつ)を掛ける方式を使います。路線価の数字自体が、土地全体の評価額や税額になるわけではありません。詳しくは国税庁「土地家屋の評価」で確認できます。

固定資産税評価額も、納める税額とは別です。住宅用地の特例などによって、税率を掛ける金額が評価額と異なる場合があります。東京都主税局の計算の説明も参照してください。

一物五価の整理:国土交通省審議会資料「土地政策に関する広報・情報提供における各省連携について」(2023年5月)。ここでは税の価格を、個別の土地を評価する目的から説明しています。

自分の土地なら、何を見ればいい?

まず近くの似た土地、次に同じ地点の変化、売却を考えるなら実際の取引。この順に確認すると、地域の基準と個別の売却価格を混同せずに調べられます。

  1. 地域ページで、住宅地・商業地を選ぶ。

    住宅用の土地を商業地の価格と比べないよう、使い方をそろえます。

  2. 近くの評価地点(ひょうかちてん)の条件を読む。

    住所だけでなく、面積、形状、接道(せつどう)、駅からの距離、用途地域(ようとちいき)を比べます。条件が違えば、近隣の土地でも価格は変わります。

  3. 同じ指標・同じ地点の前年比を見る。

    公示地価の前年と今年、基準地価の前年と今年をそれぞれ比べます。二つの集計値の差を、そのまま値上がり率にしません。

  4. 売却が目的なら、条件の近い取引も探す。

    取引時期を確認し、土地だけの価格と建物を含む価格を分けて読みます。当サイトは現在、土地取引価格を掲載していません。上の国土交通省の取引価格情報で確認できます。

自分の地域の土地価格を調べる

サイトの使い方・土地価格の調べ方ガイド

上へ